秋映
品種名 | 秋映 |
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分類 | バラ科リンゴ属 |
出生地 | 長野県中野市 |
登録番号 | 第3411号 |
品種登録者 | 小田切健男 |
品種登録者の住所 | 長野県中野市大字一本木57番地 |
登録品種の育成をした者の氏名 | 小田切健男 |
親 | 千秋×つがる |
重量 | 300g程度(1玉辺り) |
糖度 | 平均14% |
酸味 | 0.4%前後 |
主な栄養価 | カリウム、リンゴペクチン、アップルポリフェノール |
その他の特徴 | 程よい酸味と甘みのバランスが良い |
栽培面積(長野県) | 456.8ha(2018年度) |
来歴
1993年、長野で生まれる
1981年に長野県中野市において、小田切健男氏が「千秋」と「つがる」の交雑、育成を繰り返すこと10年、長野県生まれの秋映が誕生した。品種登録は1993年。
信州!りんご三兄弟の長男
9月下旬から出荷が本格化するのが、長野県オリジナル品種であるりんご「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」の3品種。JA全農長野はこれらを「りんご3兄弟®︎」と名付け、商標登録している。世間では、信州!りんご3姉妹と呼ばれることも多い。
秋映のテーマソング
りんご3兄弟にはそれぞれテーマソングがある。秋映篇の歌詞がこちら
♪りんごりんごりんごりんご
信州!りんご3兄弟
秋が映える「秋映」
その甘さはオトナの味
ちょっとイケメンなリンゴです
秋映をよろしくね
♪りんごりんごりんごりんご
信州!秋映〜
歌はこちら→
秋映の皮が暗紅色な理由とは?
りんごには、赤色、緑色、黄色の色素が含まれており、品種によって含まれる量も異なる。
赤色の色素「アントシアニン」
緑色の色素「クロロフィル」
黄色の色素「キサントフィル」
秋映は赤色の色素「アントシアニン」の蓄積能力が高く、高着色品種と分類される。秋映は、収穫の4週間前から収穫期まで低温であるほど着色能が高く、収穫期の25℃での着色能も他の高着色品種と比べて遜色ない。秋の寒暖の変化が著しい際に、どんな気温でもアントシアニンを溜め込むことができるので、皮が暗紅色に変色するのである。
トピックス
これを食べなくては信州のリンゴは語れない(秋映ストーリー)
https://oishii.iijan.or.jp/products/post-374
秋映りんごで茜色映えるアップルパイ
https://cookpad.com/recipe/5887253
主な生産地
長野県409ha( 90.12% )/ 山形県14.7ha( 3.24% )/ 群馬県8.8ha( 1.94% )/ 富山県4.2ha( 0.93% ) / 栃木県4.1ha( 0.9% )
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Q&A
【 Q 】 美味しい秋映の見分け方を教えてください。
【 A 】 黒みがかった赤いもの,果皮にハリがあるもの,持った時に重量感があるものがお勧めです。
【 Q 】 秋映の食べ方を教えてくだい
【 A 】 秋映は、果汁と程よい酸味が魅力的な品種のため、生食がお勧めです。食物繊維やポリフェノールなどを能動的に摂取したい場合は、しっかりと水洗いをしてから皮ごと食べましょう。また、酸味があり発色の良い秋映は、アップルパイなどに加工して食べるのもお勧めです。
【 Q 】 秋映の保存方法を教えてください
【 A 】 カットしていない場合:りんごの呼吸作用を抑えるためビニール袋に入れ、0〜10℃の低温で保存してください。大量の場合は、温度が低く、温度変化が少ない冷暗場への保存をお勧めします。カットした場合:切り口をラップで覆い冷蔵庫で保存しましょう。
【 Q 】 秋が旬のりんごが、スーパーマーケットで一年中売られている理由は何ですか?
【 A 】 CA貯蔵法の確立等により、長期保存が可能となっています。
【 Q 】 秋映の軸の周りに薄茶色の「さび」のようなものがありました。これは傷んでいますか?
【 A 】 りんごの成長途中で、霜や降水量の関係でツルに近い部分の皮が肌荒れしている状態です。中身が傷んでいるわけでは無いので、気になる部分は皮を剥いて食べれば味に問題はありません。しかし、プレゼント用にすると、相手方が痛んでいると勘違いして捨ててしまう可能性があるので、「さび」のある秋映はご自宅で楽しみましょう。
【 Q 】 秋映を保存するときに注意することがあれば教えてください。
【 A 】 ポリ袋で密封して保存することをお勧めします。生身のまま冷蔵庫に入れると、エチレンガスを生成し他の野菜も成熟させてしまう可能性があります。
※秋映への質問
【 Q 】 「弟たち(シナノスイートとシナノゴールド)についてどう思う?」
【 A 】僕の親の千秋は、シナノゴールドの親。僕の親のつがるは、シナノスイートの親。人間界でいうと、片親だけ血のつながりがある状態。なんか昼ドラチックで素敵。
参考文献
登録品種データベース
http://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/apCMM112.aspx?TOUROKU_NO=3411&LANGUAGE=Japanese
リンゴの高着色品種は高温化におけるアントシアニン蓄積能力が高い
https://www.naro.go.jp/project/results/laboratory/fruit/2014/fruit14_s11.html
果物ナビ